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【新刊】松永良平『ぼくの平成パンツ・ソックス・シューズ・ソングブック』

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1,980円

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音楽ライター・松永良平が自らの半生と、その時々で出会い、傍らで流れ、流し、追いかけてきた音楽を紡いだ"青春エッセイ"。 平成元〜31年まで1年ずつをひとまとまりの文章で振り返りながら、毎年の最後に「◯年の1曲は〜」と思い出と共に曲を紹介する。まるでラジオパーソナリティーか音楽好きの親戚のおじさんが、そっと語りかけながら曲をかけてくれているかのよう。そんな親密で、血の通った温もりある1頁1頁、思い出の1頁1頁が束になった本。 音楽的な新しさや面白さを感じる曲と、自分や時代の状況や環境とで大切になった曲と、分けることなくないまぜに愛情を込めて綴る松永さんの文章は、たまにちょっとナイーブだったりもするけど、温度感がとてもいい。 「当時のぼくには、いきなりしゃれたスタイリッシュなサウンドに向かうことにいささか対抗があり、ノイジーさのなかに思いがけないポップさやひそかに洗練されたコード展開を持つバンドの音になら素直になれた。(…) 同級生は大企業に就職して社会人として働きはじめたというのに、部屋で好きなレコードを聴いては、「あ、これ書けそう」と思いついたらファミレスでちまちまと方眼紙にミリペンで原稿を書いていた自分のことを「これでいいのか?」と疑わないでもなかった。」 「なんとか気持ちを切らさないようにするため、ジョナサン(・リッチマン)のツアーのことをよく思い出した。なかでも忘れがたいのは名古屋クラブクアトロ公演。なんと開演直前まで観客が7人しかいなかった。(…) そのときジョナサンが突然歌い出したのが、サム・クックのゴスペル時代の名唱やアル・クーパーのカヴァーで知っていた「タッチ・ザ・ヘム・ヒズ・ガーメント」。あれ以来ジョナサンがあの曲を歌う場面に出くわしたことはないし、レコーディングもしていない。(…) あのとき本当にあの人に心奪われてしまったんだ。」 10代や20代(それより前でも後でもいいけど)、聴いていることを誰にも教えたくない、自分だけの秘密の曲があった人はきっと心動かされるだろうし、大切に聴いていたのに忘れてしまっていた曲を思い出したりもすると思う。 「これ聴かなきゃダメだよ」「これ知らないの」そんな態度とは正反対で、だからこそ曲を調べて聴いてみるとゆっくりと染み渡る。 そして学生時代から30年近く同じアーティストを追いかけ取材をする姿からは、客の数や周りの目よりもなによりも、まずは自分が面白いと思っていればいい、というシンプルなことが真っ直ぐ伝わってくる。 「こんなことがあってね」「あ、その時代の自分はこうで」「あぁ、そのとき何を聴いていたの」「この曲が好きで」「へぇー」…… だれも卑屈にも権威的にもならずにそんな会話がずっと続くといいなぁなんて思うのですが、この本の中にはそんな世界があると思いました。 ーーー (以下出版社HPより) 落ちこぼれ大学生だったぼくが、ライターになるまで――。 それはそのまま、平成の30年。 音楽ライターとして第一線で活躍しながら、現在もレコードショップの店員として世界中の音楽に触れる著者が、今ここに至るまでを「平成の30年」になぞらえて描いた、青春エッセイ。本書は1年に1章、“その年を思い起こさせる個人的な”1曲を添えてのソングブック形式。落ちこぼれ大学生だった「ぼく」は友人と一緒に自分たちの雑誌を作り、なんとか大学を卒業し、ライターの仕事を増やす一方でレコードショップで働き、だんだんと自分の生きる道をみつけていく。そのそばにはいつもたくさんのミュージシャンがいて、たくさんのレコードショップがあった。平成の30年を個人の体験とともに描きながら、読む人にとっての「平成」をもまた思い起こさせる。 <本書に登場する著者と交流のあったアーティスト(一部)> ジョナサン・リッチマン/NRBQ/クレイジーケンバンド/SAKEROCK/星野源/永井宏/小西康陽/細野晴臣/GUIRO/カジヒデキ/坂本慎太郎/大滝詠一/ヴァン・ダイク・パークス/小泉今日子/cero/片想い/videotapemusic など…… 音楽と、友情、恋愛、別れと涙。これはもう青春小説だと思う。 そして、音楽を創作する側の人々にとって、松永さんのような存在は宝物だとも思う。 ――小泉今日子さん(帯文) 目次 第1章 平成元(1989)年 少年ヘルプレス 平成2(1990)年 たつまきのジュン 平成3(1991)年 ヒッピーとか、ホッピーとか 平成4(1992)年 まっちゃん、またなにかやろうよ 平成5(1993)年 リズム&ペンシル 第2章 平成6(1994)年 アイ・アム・ジョナサン。アー・ユー・リョーヘイ? 平成7(1995)年 デイズ・イン・タカダノババ 平成8(1996)年 ロッキン&ロマンス 平成9(1997)年 リズム&ペンシル、走る 平成10(1998)年 男達の別れ 平成11(1999)年 コールド・スウェット・トゥ・ニューヨーク 平成12(2000)年 最高で、残酷で、宙ぶらりの夏 平成13(2001)年 捨てる神、拾う神 第3章 平成14(2002)年 どっちがバンド名なんだ? 平成15(2003)年 そのバンドの名は 平成16(2004)年 ぼくのつきあいは「?」からはじまる 平成17(2005)年 ぐうぜんのきろく 平成18(2006)年 わかっちゃいるけどやめられない 平成19(2007)年 20世紀グレーテスト・ヒッツ 平成20(2008)年 さよならゴーゴー・レコード 平成21(2009)年 猫と清志郎 平成22(2010)年 次の時代にくりだそう 第4章 平成23(2011)年 Today/Tomorrow 平成24(2012)年 あたらしい日本のおんがく 平成25(2013)年 自分で大賞を作ってみた 平成26(2014)年 ルミさん 平成27(2015)年 いい解散 平成28(2016)年 終わったところからはじまる 平成29(2017)年 もう一度SAKEROCKのことを 平成30(2018)年 昔は「なつかしい」がきらいだった 平成31(2019)年 平成最後の日 あとがき

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