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よしのももこ『土民生活流動体 書簡集(一)』

1,600円

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私たちは生きている。 その"生きている"ことの足元を見つめ、設定(とされていること)を掘り起こし、さらに自分の内側にも目を向けて、それらを言葉にする。 そうしてようやく"生きている"のチューニングを手元にたぐり寄せるまでの思考録。 その結果、著者よしのももこさんは、首都を脱出して離れ小島へと流れ着く。 そこで営む「土民生活流動体」とは。 紋切り型の"地方移住"とも"スローライフ"とも"エコ"とも違う、よしのさんの生き方・考え方。それは、じっと考え、手足を動かし、また考える。そのようにして出てきた言葉だからなのだろう。 その独特の考え方やバランス感覚は画像登録したページからもきっと伝わると思います。 語り口や章立てに過剰なところがなくとても読みやすいけれど、しっかり大事なことが書いてある1冊。大きな消費相撲から距離を取って"生きている"のチューニングを手元に置くための1つの実践例。ぜひ。 ーーー (以下出版社HPより) ぐるぐる迷走していた首都での暮らしから〝バックレ〟て、家族とともに離れ小島へ流れ着いた「わたし」は、トットちゃんのトモエ学園、ルイス・ミショーのナショナル・メモリアル・アフリカン・ブックストア、大杉栄の「鎖工場」、中島正の自給農業、石川三四郎の土民生活などを日々の生活に織り込み、都会では起こりようもない出来事に振り回されながら、徐々に〝生きている〟を取り戻していく。 「積極的にバックレたい。できてるフリをするよりできなさを体感したい。できないならできない者としての生活をガチでやりたい。都会がダメで田舎がすばらしいとかじゃない。自給自足がどうのこうのとかでもない。ただ、毎日の生活に読めなさを取り戻して、《生きている》のままならなさに日々驚いていたい!」(本文より) 目次や本文のチラ読みもできるので、リンク先の詳細をどうぞご覧ください。 https://note.com/kougeisha/n/n9a849a160a3f 【本書の目次】 ・長く空き家だったというこの家を借りて、 ・1通目 バックレ可(笑) ・2通目 閉所恐怖 ・3通目 脱出口 ・4通目 エスカレーター ・5通目 ミショーさんの本屋 ・6通目 設定が違う ・7通目 気がついたら出てた ・「手紙」を読みはじめたのは遅めの昼食を済ませたあとだった ・8通目 悪夢と胃の腑の鍵 ・9通目 セルフ島流し ・10通目 土民生活流動体 ・11通目 あやとり ・12通目 糞尿博士 ・13通目 アウト・オブ・眼中 ・今から五十年後百年後の誰かがこれを偶然読む、 【本書に引用された文献リスト】 ◎『窓ぎわのトットちゃん』黒柳徹子著(講談社文庫、1984年) ◎『ハーレムの闘う本屋 ルイス・ミショーの生涯』ヴォーンダ・ミショー・ネルソン著、原田勝訳(あすなろ書房、2015年) ◎『アメリカ黒人の歴史 新版』本田創造著(岩波新書、1991年) ◎『はてしない物語』ミヒャエル・エンデ著、上田真而子、佐藤真理子訳(岩波書店、1982年) ◎「鎖工場」『大杉榮語録』鎌田慧編(岩波現代文庫、2001年) ◎『農家が教える 自給農業のはじめ方 自然卵・イネ・ムギ・野菜・果樹・農産加工』中島正著(社団法人 農山漁村文化協会、2007年) ◎『君たちはしかし再び来い』山下澄人著(文藝春秋、2022年) ◎「土民生活」『石川三四郎著作集 第二巻』石川三四郎著(青土社、1977年) ◎「農本主義と土民思想」『石川三四郎著作集 第三巻』石川三四郎著(青土社、1978年) ◎『石川三四郎 魂の導師』大澤正道著(虹霓社、2020年) ◎『谷中村滅亡史』荒畑寒村著(岩波文庫、1999年) ◎『子どもではなく類縁関係をつくろう──サイボーグ、伴侶種、堆肥体、クトゥルー新世|ダナ・ハラウェイが次なる千年紀に向けて語る』(「DOZiNE」2019年5月24日のポスト) ◎『メディウム 第2号』(『メディウム』編集委員会、2021年) ◎『糞尿博士・世界漫遊記』中村浩著(現代教養文庫、1972年) 【編者プロフィール】 よしのももこ 1974(昭和49)年生まれ。離れ小島で暮らしている。好きなことは言葉に節をつけて歌うことと動きを中から言葉にして書くこと。空間把握がヘタで注意力が驚くほどないので、よく食パンや鍋を焦がしている。 これまでに書いたものに「《わたし》は土に還れるか?─離れ小島 でメンドリと暮らす」(『スペクテイター』47号所収・2020年)、「ナーンチャッテ家族」(『季刊黒猫』連載・2020-2023年)、小説 『ジドウケシゴム』(私家本・2023年)がある。

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