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「民謡と同じように作者不明のレシピは、一種の象形文字であり、その中には異国の経験と叡智が暗号のように埋め込まれている。」
ロシアからアメリカに亡命した2人のユダヤ人による共著。レシピを辿るユーモアたっぷりな異文化旅行へ連れて行ってくれます。
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版元公式HPより
アメリカとロシア、二つの文化の狭間に身を置いた亡命者のノスタルジアが、極度に政治化されたこの20世紀末に、イデオロギーを潜り抜け、食という人間の本音の視点から綴らせた料理エッセイ、機知に溢れた文明批評。(別丁レシピ付)
いま、料理は世界で最も普及した趣味となっている。ひょっとしたら、それは今日、どのような知的活動の分野においても、しっかりした基盤があまりにもわずかしか残っていないせいかもしれない。……いい料理とは、不定形の自然力に対する体系の闘いである。おたまを持って鍋の前に立つとき、自分が世界の無秩序と闘う兵士の一人だという考えに熱くなれ。料理はある意味では最前線なのだ。………… (本文より)
ピョートル・ワイリ
1949年、ラトヴィアのリガ生まれ。旧ソ連時代には、ラトヴィアの新聞『ソヴィエトの若者』に勤務。2009年、脳梗塞のためプラハにて死去。
アレクサンドル・ゲニス
1953年、ロシア中部のリャザン生まれ。幼いころラトヴィアに移住し、リガのラトヴィア大学ロシア文学科を卒業後、同市でジャーナリストとして働く。
沼野充義 [ぬまの みつよし]
ロシア・ポーランド文学者、文芸評論家。主な著書『亡命文学論』『ユートピア文学論』『世界文学/世界文学へ』(以上、作品社)、訳書ナボコフ『賜物』(河出書房新社)、シンボルスカ『終わりと始まり』(未知谷)、編書『世界は文学でできている』(光文社)など。
北川和美 [きたがわ かずみ]
ロシア語通訳・翻訳者。東京大学大学院修了(現代ロシア文学)。訳書『ティルとネリ』(未知谷)。近刊M.Elizarov〈The Librarian〉訳。
守屋愛 [もりや あい]
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。現在、慶應義塾大学・お茶の水女子大学・早稲田大学非常勤講師。著書:『ロシア語表現とことんトレーニング』(白水社)、訳書:S. ドヴラートフ『かばん』(成文社)